帰国生入試
◉帰国生入試の趣旨
海外駐留のご家庭から、「帰国のタイミングが遅くなり、私立中学校入試対策に十分な期間が取れていない」というご相談を近年いただくようになりました。金蘭千里はこのような社会的要請に応じるため、入学試験に帰国生枠を設定しています。入学後は、一般入試の生徒と全く同じ授業を受けることになりますが、少人数制を活かした個別対応を行うことで、スムーズに学校生活に馴染んで頂けるようにサポートしています。他校の同様の枠よりも条件が緩やかですので、帰国子女のみなさんの受験計画を広げる一助にして下さい。
本校の帰国生入試では、受験生の可能性を重視します。20分テストの仕組みに乗れば、学力の伸長が期待できるかどうかを試験で見ます。きらりと光る才能で、一般入試で入学した生徒たちに刺激を与えてもらえることを望んでいます。異文化に身を置いた経験豊かな生徒と、本校既存の「まじめで素直」な生徒との化学変化を起こしたいと考えています。
要項
●入試日程
2024年1月14日(日) : 本校一般入試後期試験と同日
●対象
1)2018年4月1日以降、合計1年以上海外で居住していた者
2)2022年4月1日以降、合計6ヶ月以上海外で居住していた者
※本校後期入試との併願はできません。
●入試内容
適性検査(言語能力)60分
適性検査(数的能力)60分
※この他、当日「志願者シート」をご持参いただきます。
※昨年まで実施していた面接は廃止します。
※夏頃に、適性検査の参考問題をウェブサイトに公開する予定です。
●合格判定
総合判定で行います。

募集要項

海外在留証明書
※お使いのPCの環境によって、ブラウザ上にてPDFが正しく表示されない場合があります。その際は「リンク先のファイルを別名で保存」(右クリック)を行ってからPC上でファイルを開いてください。
◉在校生の声
Sさん…56期生女子(2017年4月入学)
私はアメリカ合衆国テネシー州で生まれ、小学4年生のときに日本に帰国しました。アメリカでは月曜日から金曜日まで現地の学校、土曜日は日本人の補習校に通っていました。帰国後、日本の小学校の授業はついていくのが大変でした。補習校では、週ごとに国語4時間・数学6時間の繰り返しだけだったので、小学4年生の漢字もほとんど読めませんでした。補習校では理科や社会はなかったので、理科や社会に出てくる漢字は、ほとんど意味が分かりませんでした。帰国後は日本語の学習に慣れるため、塾や公文にも通いました。小学6年生の頃にはだいぶ勉強も分かるようになりましたが、それでも中学受験の準備は大変でした。
金蘭千里ではちょうど帰国生入試が始まった年で、合格したときは家族も私も学校の勉強についていけるかどうか不安でしたが、塾の先生に「中学の勉強は一からきちんと教えてくれるので、受験のときの成績はそれほど心配しないで良い」と言われたので、思い切って入学することに決めました。金蘭千里では20分テストのおかげで毎日きちんと勉強する習慣ができ、自分が帰国生であることで友だちと学力が違うというような思いをすることはありません。英語はもちろん得意なので、それが励みになって他の教科も「よし、やってやるぞ」という気持ちになれます。
中学を選ぶときに、母はインターナショナルスクールと迷ったそうですが、私は英語は自分でしっかりキープできるので、日本語での学習にじっくり取り組みたいと思い、金蘭千里を選びました。英語の学習は、アメリカの同級生とできるだけ同じレベルの本を読んだり、英検を受けたり、インターネットの英会話などで自分で学習したりしています。今は、英検1級を目指して頑張っています。
金蘭千里では、どの先生もとても親身になって教えてくれます。塾に行かなくても、分からないことがあればすぐに先生に聞くことができ、また教科書や問題集もとても使いやすく、自分での学習がしやすいです。20分テストのおかげで、遅れなく自分の理解できているところとできていないところが分かるので、学力をしっかり伸ばすことができます。部活もいろいろな種類があって、とても楽しいです。合唱祭、文化祭、英語の発表会など、年間の行事も多く、高校卒業までまだまだいろいろ行事があると思うと、本当に楽しみです。
帰国生のみなさん、不安もあると思いますが、大丈夫です。先生方がとても熱心で、毎日きちんと学習する環境を大事にしている金蘭千里では、英語の強みを活かしながら、他の教科もしっかり学ぶことができます。金蘭千里に入って良かったと思っています。
Kさん…58期生女子(2019年4月入学)
私は小学3・4年生の時にアメリカに在住し、平日は現地校、土曜日は日本人学校に通っていました。家庭内ではずっと日本語で会話をしていたため、日常会話に関しては問題はありませんでした。しかし、帰国後学校に通い始めたときには、テストで「氏名」の意味が分からず戸惑うというような経験もしました。その他にも、中学受験で必要になることわざや慣用句、四字熟語を覚える事には本当に苦戦しました。学校での友達との会話や授業での内容、国語の読解問題も分からない事が多々ありました。しかし、毎日コツコツ覚えていき、試験でも点数が取れるようになっていきました。
私は中学受験で志望校を選ぶ際に、自分に適したやり方で勉強ができ、帰国生入試も行なっている学校を探していました。知り合いの方にもお話を聞いているうちに、金蘭千里中学校を知り、入学したいと思う様になりました。金蘭千里では20分テストが実施されており、自分で勉強する習慣をつける事ができました。実際に私は入学してから20分テストを通じて、数学と社会の成績が伸びました。始めはしっかりとやっていけるだろうか、と心配になりましたが、ゆっくり馴染んで勉強していく事で私は身につけていっています。それ以外にも英語暗唱コンテストなどの自分の得意な英語を発表する機会も設けられています。
金蘭千里では先生方が勉強面だけでなく、日々の学校生活も支えてくださいます。たとえ不安があったとしてもそれを楽しさにつなげてくれる生活が待っています。私はこれからもこの学校で頑張って学んでいきたいです。
◉帰国生入試についてよくある質問
出願
1、合格者が入学式までに事前に登校する日程があれば教えてください。
募集要項(PDF形式でダウンロードできます)の「準備登校」をご覧ください。
2、出願にあたっての相談はできますか。
帰国生入試専用メール(kikoku@kinransenri.ed.jp)またはお電話(06-6872-0263)でご連絡ください。
3、海外居住を証明する書類はどのようなものですか。
それはいつ提出しますか。
在留期間が条件を満たしていると証明できるものであれば、在外学校の在学証明でも、保護者の勤務先から発行される在留証明でもかまいません。在外学校からの証明が困難、かつ保護者の勤務先に書式がない場合は、【本校が用意する様式】をご使用ください。提出は受験当日となりますので、受験当日にご持参ください。
4、前期入試と併願は可能ですか。
可能です。
入学試験・入学手続
1、入試科目に英語はありますか。
英語に関する検査は一切行いません。また出願資格にも英語は必要ありません。
2、適性検査とはどのようなものですか。
本校での学習に必要な能力をはかるため、言語能力・数的能力の検査を行います。
具体的な出題については、8月頃本校ウェブに公開いたします「参考問題」をご覧下さい。
3、出願シートとはどのようなものですか。
事前に本校ウェブからダウンロードした形式に、受験生の海外経験や人となりについて本人自筆で記述してもらい、受験当日提出していただきます。
4、合否判定はどのような形で行われますか。
適性検査、志願者シートの内容をもとに総合判定いたします。
入学後の学校生活
1、入学後の学校生活はどうなりますか。
基本的には、一般生徒と同様に個別指導でていねいに対応します。必要に応じ、環境適応のための適切なサポートを行います。
2、帰国生クラスをつくりますか。
つくりません。一般生徒と全ての学校生活を一緒に送ることになります。
3、入学後にふたたび保護者が海外転勤になった場合は
どのようになりますか。
個別の対応となりますので、都度ご相談ください。
4、入試には一時帰国できるが、本帰国が4月に間に合わない。
入学は可能ですか。
4月からの入学が可能であることを大前提とします。特に中学一年生の初めは、学校生活に慣れるためにも重要な時期ですので、入学時期をずらして対応することはいたしません。
パンフレット
1、パンフレットの海外への郵送はしていただけますか。
より詳しい学校案内パンフレットなど、海外でも郵送いたします。
ご希望の方は住所などを明記の上、kikoku@kinransenri.ed.jpまでご連絡ください。