入学試験

2025

年度

118―119

受験

帰国生入試

◉帰国生入試の趣旨

海外駐留のご家庭から、「帰国のタイミングが遅くなり、私立中学校入試対策に十分な期間が取れていない」というご相談を近年いただくようになりました。金蘭千里はこのような社会的要請に応じるため、入学試験に帰国生枠を設定しています。入学後は、一般入試の生徒と全く同じ授業を受けることになりますが、少人数制を活かした個別対応を行うことで、スムーズに学校生活に馴染んで頂けるようにサポートしています。他校の同様の枠よりも条件が緩やかですので、帰国子女のみなさんの受験計画を広げる一助にして下さい。

本校の帰国生入試では、受験生の可能性を重視します。20分テストの仕組みに乗れば、学力の伸長が期待できるかどうかを試験で見ます。きらりと光る才能で、一般入試で入学した生徒たちに刺激を与えてもらえることを望んでいます。異文化に身を置いた経験豊かな生徒と、本校既存の「まじめで素直」な生徒との化学変化を起こしたいと考えています。

要項
●入試日程

2025年1月19日(日) : 本校一般入試後期試験と同日

●対象

1)2019年4月1日以降、合計1年以上海外で居住していた者

2)2023年4月1日以降、合計6ヶ月以上海外で居住していた者

 

※本校後期入試との併願はできません。

●入試内容

適性検査(言語能力)60分

適性検査(数的能力)60分

 

この他、当日「エントリーシート」をご持参いただきます。

※面接試験はありません。

適性検査の参考問題は「過年度の入試」ページの「過去の出題」をご参照ください。

●合格判定

総合判定で行います。

募集要項
海外在留証明書
志願者シート
後期R(帰国生)入試
志願者シート
記入上の注意

※お使いのPCの環境によって、ブラウザ上にてPDFが正しく表示されない場合があります。その際は「リンク先のファイルを別名で保存」(右クリック)を行ってからPC上でファイルを開いてください。

◉在校生の声

Hさん…59期生女子(2020年4月入学)

私は幼稚園卒園後すぐに父の転勤でトルコへ移住、首都であるアンカラで過ごしたのち小学校三年生の時に日本に帰国しました。

現地ではインターナショナルスクールに通っており、土曜日だけ日本人学校で学習していました。初めはトルコ語はもちろん英語も全く話せなかったので、とても不安に思っていたことをよく覚えています。しかし、周囲の人の助けもあって、しばらく生活を続けていくうちに日常会話に困らないくらいには英語を使いこなせるようになりました。

二年半ほどが経った頃、イスラム国によるテロ活動が活発化し、これ以上の滞在は危険と判断されたので父以外の家族は帰国することになりました。トルコでは日本と違って新学年は9月から始まるので、帰国後は大阪府にある私立の小学校に二学期から通い始めました。本を読むのは大好きでしたが、漢字の書き取りの練習をそれまであまりしていなかったため、自分の名前を書くのが精一杯ということもありました。やっと英語の学習に慣れ友達もできたのに日本に帰ってきて環境ががらりと変わって、わからない、知らないものやことばかりになってしまったことと、トルコで紛争の恐怖を身近に感じたことによる精神的負担がとても大きかったことが、当時の私をひどく悩ませていたのをよく覚えています。

日本での生活にも慣れ小学校生活を過ごし、私は中学受験をすることになりました。当時の私には将来に対するビジョンが全くなく、明確な目標もなかったので志望校を決めるのには苦労しました。様々な学校について調べていくうちに、金蘭千里の20分テストという制度に興味を持ち志望校を決定しました。それまでの私には継続的に学習する習慣がついていなかったので、学習も気が向いた時や両親にやりなさいと言われた時になんとなく行っていました。しかし、そのままではいけないと頭では理解していたので、毎朝のテストで成績が決まるこの環境でなら中途半端な自分を変えられると考えたのです。金蘭千里には帰国生入試という制度があったことも志望校の決め手のひとつとなりました。

私がこの学校に入学した年、コロナウィルスが世界各国で猛威を振るっており、しばらくの間は生徒全員の登校は叶わず分散登校というかたちをとっていました。授業連絡はロイロノートや Classi といったアプリで行うなど、端末上でしか情報が得られず私だけでなく生徒みんな不安に思っていたと思います。しかし、そんな状況の中でも先生方は親身になって相談に乗ってくださり、わからないことや知らないこともわかるまで一つ一つ説明してくださいました。コロナが落ち着きみんなで登校できるようになってからも変わらず、間違いは正し、良いことは褒めて私たちのためのより良い学習環境作りをサポートして下さいました。金蘭千里は職員室が開放されており、授業に関する質問や学校生活を送る上での相談がとてもしやすい環境にあります。日常的に先生方と会話する機会が多くあり、それも私の学習の合間の楽しみの一つとなりました。

20分テスト勉強はとても大変ですが、一つ一つこなしてゆく度に間違い無く自分の力になっていることを実感できます。入学前に考えていた通り、予習復習の習慣ができたことで知識が定着し学力の基盤ができたように思います。テストが始まってすぐの頃は、私は英語の学習に関して少し油断していたところがありました。しかし学年が上がるたびに知らない単語やわからない文法が増え、自分ができるのはせいぜい日常会話に困らないくらいで、大学受験に挑むにはまだまだ学習が足りないと気づくことができました。テストが短い周期でやってくるので自己分析がしやすいのも20分テストの強みだと考えます。

金蘭千里では、体育祭や文化祭、英語暗唱コンテストなどといった充実した学校行事、互いに高めあうことのできる友達、信頼できる先生方といった私たちのために整えられた最高の学習環境を得ることができます。入学してくる皆さんと共に学び、素敵な学校生活を送ることができる日を楽しみにしています。

 

 

Kさん…58期生女子(2019年4月入学)

私は小学3・4年生の時にアメリカに在住し、平日は現地校、土曜日は日本人学校に通っていました。家庭内ではずっと日本語で会話をしていたため、日常会話に関しては問題はありませんでした。しかし、帰国後学校に通い始めたときには、テストで「氏名」の意味が分からず戸惑うというような経験もしました。その他にも、中学受験で必要になることわざや慣用句、四字熟語を覚える事には本当に苦戦しました。学校での友達との会話や授業での内容、国語の読解問題も分からない事が多々ありました。しかし、毎日コツコツ覚えていき、試験でも点数が取れるようになっていきました。

私は中学受験で志望校を選ぶ際に、自分に適したやり方で勉強ができ、帰国生入試も行なっている学校を探していました。知り合いの方にもお話を聞いているうちに、金蘭千里中学校を知り、入学したいと思う様になりました。金蘭千里では20分テストが実施されており、自分で勉強する習慣をつける事ができました。実際に私は入学してから20分テストを通じて、数学と社会の成績が伸びました。始めはしっかりとやっていけるだろうか、と心配になりましたが、ゆっくり馴染んで勉強していく事で私は身につけていっています。それ以外にも英語暗唱コンテストなどの自分の得意な英語を発表する機会も設けられています。

金蘭千里では先生方が勉強面だけでなく、日々の学校生活も支えてくださいます。たとえ不安があったとしてもそれを楽しさにつなげてくれる生活が待っています。私はこれからもこの学校で頑張って学んでいきたいです。

◉帰国生入試についてよくある質問

出願
1、合格者が入学式までに事前に登校する日程があれば教えてください。

募集要項(PDF形式でダウンロードできます)の「準備登校」をご覧ください。

2、出願にあたっての相談はできますか。

帰国生入試専用メール(kikoku@kinransenri.ed.jp)またはお電話(06-6872-0263)でご連絡ください。

3、海外居住を証明する書類はどのようなものですか。
  それはいつ提出しますか。

在留期間が条件を満たしていると証明できるものであれば、在外学校の在学証明でも、保護者の勤務先から発行される在留証明でもかまいません。在外学校からの証明が困難、かつ保護者の勤務先に書式がない場合は、【本校が用意する様式】をご使用ください。提出は受験当日となりますので、受験当日にご持参ください。

4、前期入試と併願は可能ですか。

可能です。

入学試験・入学手続
1、入試科目に英語はありますか。

英語に関する検査は一切行いません。また出願資格にも英語は必要ありません。

2、適性検査とはどのようなものですか。

本校での学習に必要な能力をはかるため、言語能力・数的能力の検査を行います。
具体的な出題については、8月頃本校ウェブに公開いたします「参考問題」をご覧下さい。

3、エントリーシートとはどのようなものですか。

事前に本校ウェブからダウンロードした形式に、受験生の海外経験や人となりについて本人自筆で記述してもらい、受験当日提出していただきます。

4、合否判定はどのような形で行われますか。

適性検査、志願者シートの内容をもとに総合判定いたします。

入学後の学校生活
1、入学後の学校生活はどうなりますか。

基本的には、一般生徒と同様に個別指導でていねいに対応します。必要に応じ、環境適応のための適切なサポートを行います。

2、帰国生クラスをつくりますか。

つくりません。一般生徒と全ての学校生活を一緒に送ることになります。

3、入学後にふたたび保護者が海外転勤になった場合は
 どのようになりますか。

個別の対応となりますので、都度ご相談ください。

4、入試には一時帰国できるが、本帰国が4月に間に合わない。
 入学は可能ですか。

4月からの入学が可能であることを大前提とします。特に中学一年生の初めは、学校生活に慣れるためにも重要な時期ですので、入学時期をずらして対応することはいたしません。

パンフレット
1、パンフレットの海外への郵送はしていただけますか。

より詳しい学校案内パンフレットなど、海外でも郵送いたします。
ご希望の方は住所などを明記の上、kikoku@kinransenri.ed.jpまでご連絡ください。

金蘭千里中学校|入試情報サイト

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